テクスチャ3作目の紹介は「小田急9000形」です。
実車は1972年に登場し、6両編成9本、4両編成9本の計90両が製造されました。従来の小田急顔からは一線を画した特徴的な前面から、「ガイコツ」の愛称で親しまれていました。その特徴的な外観はファンの間では人気で、1973年に鉄道友の会から「ローレル賞」を授与されています。制御方式は界磁チョッパ制御で、これは小田急初の導入だったそうです。
また、地下鉄千代田線への初代直通車両として使用することから、起動加速度3.3 km/h/sと、当時の小田急としては、非常に高い加速度を誇る車両でした(今では起動加速度は3.3 km/h/sある通勤車が大半なことを考えると時代を感じます)。
1990年にすべての地下鉄直通運用を1000形に譲り、地上線専用車になった後もしばらく活躍を続けていました。しかし、運行サイドからの評価は決して高いものとはいえず、2005年に3000形(2代目)が増備されると、先に登場した5000形(初代)を差し置いて、廃車が始まり、2006年までに全車両が廃車されました。
現在はデハ9001が海老名で保存されています。(博物館で公開されたら嬉しいけどなぁ。)
テクスチャは1種類制作しました。(少ないけど許して)
私事ですが、定期運行終了の2週間ほど前の2006年3月上旬、偶々来た9000形の各駅停車に乗車したのが筆者の最後の9000形乗車でした。他にも8両半固定編成で運転された区間準急は強く印象に残っています。灯火類や運転台の撤去された先頭車の姿は当時ガキンチョだった私には違和感の塊でした。他形式の乗車はそこまで印象に残っていないのですが、この形式に乗車した時の記憶はやたら濃く残っているのが不思議です。
また、側面は、先に公開した8000形とは作り分けています。(特にドア窓)
今回は、10/31まで「小田急通勤車界磁チョッパセット2004」を公開します。
セット内容は9000形と、8000形未更新車(ブランドマークなし)の2種です。共に2004年のダイヤ改正後の姿をイメージして制作してみました。
8000形と9000形との併結や、複々線での並走など、皆様の思い思いにお楽しみくださると嬉しいです!
(11/1追記)
「小田急通勤車界磁チョッパセット2004.zip」は10/31を以て公開終了しました。DLしてくださいました皆様、ありがとうございました!